情報・豆知識
メロンができるまで写真と説明で見てみましょう!
ハウス 場所/愛知県田原市日出町
一年を通して日当たりが良い様に、ハウスが南向きになっています。また、南向きの方が斜面が広くハウス自体が対照になっていないのが特徴です。
 
種を植えてから約1週間 種を植えてから約1週間で芽が出て、それから台木に苗木を接ぎ木し、25日位で 定植します。
 
定植後、2〜3週間 定植後、2〜3週間程度で、最初のが咲きいくつかの花に交配します。この時、ミツバチに頼る場合と人の手で行う場合があります。
 
数日後、親指の頭位 数日後、親指の頭位になりましたら、1番 いい玉だけを残し後の幼果を摘果します。(1本の木に1玉にします)中には、卵位の大きさまで置く生産者もいます。この場合、摘果した幼果を 「子めろん」 と言い、醤油漬けぬか漬けにして大変おいしく食べることができます。
 
卵以上の大きさ ネット(網目) は、卵以上の大きさになりますと、少しづつ自然にでてきます。
 
最初は縦模様 最初は縦模様から、そして横模様。
 
縦・横を何度も繰り返す 縦・横を何度も繰り返し、りっぱなネット(網目)になっていきます。
 
収穫 交配してから約50日〜60日で収穫します。
 
交配日 一本一本に交配日を付けておきます。糖度検査に合格しないと収穫はしません。
(糖度合格ラインは、13度以上です。)
 
市場に出荷 こうして1玉1玉すべて手作業で大事に育てられ、厳しい糖度検査にみごと合格したメロン達が、市場に出荷されお店に集まります。
メロン用語集
メロンくんと一緒に学ぼう!
沿革
 果物の王様として珍重されている温室メロンが県下で栽培されたのは、明治40年(1907年)に当時の渥美郡牟呂吉田村(現豊橋市)の中島駒次が、6坪(約20平方メートル)の温室を作り、マスクメロンを栽培したのが最初だとされている。その後愛知県でも大正天皇御即位記念として各種の 宅地利用事業が実施され、その一つとして温室栽培が奨励指導された。その 結果、各地で温室が建てられメロンが栽培されたが、これらのほとんどは試作の段階であった。しかし、これが今日の東三河温室園芸へのスタートとな ったことは事実である。以降、戦時中には贅沢品となり栽培の中断を余儀 なくされた時期もあったなど、幾多の変遷をたどったが、栽培農家のたゆまぬ向上意欲によって、今日の隆盛を築くに至った。
産地の特徴
 温室メロンの栽培は、ガラス温室がほとんどで、トマトや菊などの輪作として、夏場に作付けされる季節栽培(夏作栽培)方法と、メロン専業農家が行っている年間通しての周年栽培方法とあるが、県下においては量的には季節栽培が断然多く、周年栽培は渥美町・小坂井町・一宮町の専業農家にみられる。なお、季節栽培と周年栽培の相違点は以下表のとおりである。
栽培方法
 メロンの栽培は、野菜、果実のなかで最もむずかしいといわれ、土の選択かん水(かん水量は時期および発育程度によって加減され、定植から開花までは多すぎないようにし、とくに夏季は最小限にする)、温度管理(昼間は28~32℃)、夜間は18~23℃程度として、15℃以下、35℃以上にならないようにする)等、長年の経験が必要であり、品種の改良、病気の防除、糖度の向上等、栽培技術の向上に官民一体となって努力が続けられており、その成果が今日の発展につながっている。
  季節栽培 周年栽培
栽培時期 6〜9月の夏季栽培 年間コンスタントに栽培
農業形態 兼業(トマト、菊など) 専業
生産方式 大量(1温室平均面積1000g) 少量(1温室平均面積130g)
年間収穫数 1〜2回 4〜4.5回
収穫までの時期 は種から100〜120日 は種から100〜120日
床づくり 地床(地表に直接植える) 床あげ(地表から15cm床上された場所に植え付ける)
交 配 ミツバチによって行う 1本1本手で行う
栽培温度 温室内の無加温栽培
(一部、加温栽培もある)
温室内の加温栽培(平均温度は20℃以上で、夜間3回の温度調整が必要)
メロン用語集